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先進ロボット手術開発学講座について

  • 2022年4月9日

2022年4月から浜松医科大学には、先進ロボット手術開発学講座(Department of Developed Studies for Advanced Robotic Surgery)が設置されました。わたしは、特任助教として勤めます。この講座を取り巻く、日本のロボット手術の開発について、現状を簡単にお伝えします。

HinotoriやDaVinciといった手術用ロボットが、日本では日常的に使われています。浜松医科大学病院でも多くの手術が行われ、その環境も整備されています(https://www.hama-med.ac.jp/hos/about-us/mt_files/26733883f263c2bc9ce51a972daabfc8.pdf)。

新たなロボットを開発すること、今あるロボットの課題を解決すること。新たな企画の研究段階から試作、非臨床試験、臨床研究、上市までの道のりは細く長い。最近は、日本でもこの活動に大学が積極的に関与する時代がきました。泌尿器科の三宅秀明先生(教授、http://www2.hama-med.ac.jp/w1b/uro/room_staff.html)が、光医工学大学院でのご縁から、わたしにこの仕事をつけてくれました。

手術ロボットは医療機器なので、左図のような多くの手順を踏んで、世の中にデビューします。改良も一筋縄ではいきません。ですから、ゴールを見据えた様々な取り組みが早期から必要となります。大学、中小企業、関係省庁、製造販売業社、病院、学会。多くの人との連携が欠かせません。

このポジションを通して、わたしは、わたし自身の課題に取り組むだけではなく、さまざまな案件への積極的な取り組みにより多くを学び、若手への情報発信から次世代の発掘につなぎたいと考えています。じっくり、気長に取り組みます。

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