開発を進める上で重要な要素の一つが、その技術の公共性です。開発者はどうしてもその技術の持つ特殊性に目が行ってしまうのですが、公共性のある技術だけが、社会で生き残れるという宿命にあります。今日は、内視鏡手術の技術が、どのような分野で活用できるか、検証してみます。
動物の分野でもこの内視鏡システムを用いた手術はすでに実施されています。ですから、われわれの開発がヒト以外の手術にも応用可能な背景はあるということです。工学分野、生産現場の問題を解決するためにこの技術を応用することができると、この技術の公共性は格段に上がる。そういう視点で、これからは現場の問題を見ていきます。
シーベック社の自動化システムはまさに、われわれが使っているロボットアームを採用しています。われわれの内視鏡手術で培ってきた技術が、生き残る道はこの辺りにありそうです。