2020年1月30日のWHOによるパンデミック宣言から3年目の春となりました。ウイルスの変異により、かなり身近な病気へとその様子は様変わりしてきました。イベント開催にあたりましても、以前の準備・運営から、感染者発生後の対応へと重視すべきポイントが変化しました。
https://japan-medical-kendo.jp/wp-content/uploads/2022/02/kaihou30.pdf
全日本医師剣道連盟報30号p34~38に、わたしの体験記を投稿しました。もうこんな状態で2年以上が経過しました。文末に昇段審査を控えて4月の沖縄大会に参加しますと、力強く締めておりますが、参加断念に心は傾いています。いろんな言い訳が次々頭を巡ります。わたし自身、まだコロナ後の世間に慣れてはいないのだと思います。
3月22日の重点措置明け以後、プロ野球を皮切りに、各種イベントは普通に開催されています。コロナのなかった時のようにおでかけを楽しみたいなと思うのですが、二の足を踏む自分がいます。剣道連盟の医科学委員会の一員としましては、積極的なイベント開催をお薦めしているのですが、いざ参加者の立場になりますと、わたしはまだまだ楽しめずにおります。手術を控える患者さんを受け持つ外科医として、まだ、時期尚早という感覚を持っています。
剣道の仲間からは、「今度の試合、・・・」「今度の審査、・・・」参加するか否か、悩みの声をよく聞きます。わたしだけじゃないな、みんな悩むよなと、お互いに苦笑しています。剣道が唯一、発声をポイントの要件とするスポーツ競技なので。趣味で患者さんにご迷惑をおかけするわけにもいかず。われわれのような一般の剣士は、競技中に感染しているわけではなく、稽古後のコミュニケーションで、そのご挨拶の習慣が感染のポイントになっていると思います。
その点、居合は発声がありませんし、競技人口も少なく、指導もその時その時に、刀の届かない離れたところで行われますから、コロナ時代に変更するところはマスク以外にほとんどないので、時代にあっていると思います。以前から、やりたかったので、始めました。