• 手術の数値化・視覚化から、人をもっと深く知る。

第15回日本ロボット外科学会

  • 2023年2月20日

2023年2月2日(木) 名古屋国際会議場

領域別シンポジウム:ワークショップ脳神経外科(WS-4)

  「脊椎手術ロボット開発の現状と展望 
        脊椎内視鏡手術用シミュレーターとロボットマニピュレーターの試作」

森田明夫先(日本医科大学)、中冨先生(杏林大学)、黒住先生(浜松医科大学)、武藤淳先生(藤田医科大学)、わたしの5名でロボット外科について発表しました。森田先生と廣瀬先生(藤田医科大学)が座長をお勤めくださいました。森田先生には「しずロボ」起業のこともご紹介いただきました。

他の外科分野と比較して、脳神経外科領域では、ロボットの導入が進んでいません。これまで、光学機器の発展という点では、顕微鏡の導入、内視鏡の導入と脳神経外科領域は先進的な役割を果たしてきました。ロボットには広いワーキングスペースの確保が必要です。どうしても、深くて狭い場所での精密作業を必要とする脳神経外科、脊椎外科領域に、ロボットの参入は難しい。また、神経は骨に保護されています。大切な機能を持った神経が、硬い構造物に接して存在する解剖学的な特殊性も、ロボット参入の壁となりました。

しかし、この日本ロボット外科学会に参加して、われわれは、ロボットの導入を早期に実現しようとその決意を新たにしました。ロボットには、手術を進化させる可能性があります。先日、荒木エンジニアリングの荒木さんと内視鏡とロボットの関係についてお話ししたところ、外筒の役割、ロボットアームの役割について改めて考えさせられました。脊椎外科における精密加工の意味、内視鏡の揺らぎの意味を考えて、ロボット外科のプログラムを作る必要がありそうです。

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